DBS銀行:はじめに
グローバル化が進む中、シンガポールは様々な分野で注目を集めている地域の一つです。
特に金融の面では、シンガポールを拠点とする銀行が世界的に高い評価を受けています。
その中でも、DBS銀行は預金者の資産を守る堅実な経営姿勢から、
「世界で最も安全な銀行の一つ」と評されています。
シンガポールでの生活に欠かせないDBS銀行の銀行口座開設方法について、詳しく解説していきます。
※DBS/POSB銀行は私も長期契約でお世話になっています。安定で安心の銀行です。
(ただ、非居住者、住所を特定できない開設は基本NGとなります。)
DBS銀行とは?
DBS銀行は、シンガポール政府によって1968年に設立された銀行で、現在は東南アジア最大規模の銀行グループとなっています。
DBS銀行は、シンガポールのみならず香港、中国、台湾、インド、インドネシア、ベトナム、オーストラリアなど23の国と地域に事業や支店網を広げ、海外展開を積極的に行っています。
安全性の高い銀行
DBS銀行は、シンガポールの金融機関の中でも最も信頼されている銀行の一つです。
世界的に見ても、DBS銀行はトップクラスの安全性を誇っています。
こうした安全性の高さから、個人や企業から厚い信頼を集めており、預金者の資産を守る経営姿勢が高く評価されています。
シンガポール政府は、金融センター化を進める中で、DBS銀行を中核的な銀行に位置付けています。
DBS銀行は政府の方針に沿って、デジタル化にも積極的に取り組んでおり、「世界最高のデジタルバンク」とも評価されています。
幅広いサービス提供
DBS銀行は、個人向けおよび法人向けのサービスを幅広く提供しています。
個人向けでは、普通預金口座のほかにも、外貨預金や投資信託、保険などのサービスがあります。
法人向けでは、企業の資金調達や為替、貿易金融など、ビジネスに欠かせないさまざまな金融サービスを提供しています。
また、DBS銀行はシンガポール国内に多くの支店を持ち、ATMの設置台数も多いため、利便性が高いのが特徴です。
このように、DBS銀行はシンガポールで生活する上で、あるいはビジネスを行う上で重宝される銀行なのです。
DBS銀行の口座開設方法
シンガポールで生活するためには、銀行口座の開設が不可欠です。
DBS銀行は、シンガポールで最も利用されている主要銀行の一つであり、外国人でも比較的簡単に口座を開設することができます。
口座開設の流れ
DBS銀行の口座開設は、オンラインやアプリを使って手続きを行うことができます。
具体的な流れは以下の通りです。
- DBS銀行のウェブサイトまたはアプリから申請を開始する
- 必要な個人情報や口座の種類など、質問に答えていく
- 本人確認書類(パスポート、ビザなど)をアップロードする
- 住所証明書や電話番号の証明書類もアップロードする
- 入力内容を確認し、申請を送信する
- 銀行から連絡があり、追加書類の提出や来店手続きを行う
このように、オンラインで手続きを進めた後、最終的に銀行に赴いて本人確認などの手続きを行う必要があります。ただし、Singpassアプリを利用すれば、住所証明書の提出が不要になるなど、手続きがよりスムーズになります。
Singpassとはシンガポールの日本のマイナンバーカード版みたいなものです。
必要書類
DBS銀行の口座開設に必要な主な書類は以下の通りです。
- 有効なパスポート
- 就労ビザやワーキングホリデービザなどの滞在許可証
- 住所証明書(公共料金の請求書やSingpassアプリで代用可能)
- 携帯電話番号の保有証明書
また、現金やトラベラーズチェックなどの最低預金額を用意しておく必要があります。
この最低預金額はDBS銀行によって異なりますが、通常数千シンガポールドル程度が目安となります。
この預金額を下回ると、管理費として毎月数ドル引かれますので、気を付けましょう。
DBS銀行の口座種類と特徴
DBS銀行には、さまざまな種類の口座があります。個人で利用できる主な口座と、その特徴をご紹介します。
一般口座
DBS銀行で最も一般的な個人口座は「Multiplier Account」です。
この口座は、18歳以上であれば誰でも開設できます。
手数料は基本的にかかりませんが、一定額以下の残高だと月額手数料が発生する可能性があります。
Multiplier Accountは、給与振込や電子決済サービスPayNowの利用が可能です。
また、デビットカードの発行やクレジットカード発行の条件を満たせば、それらのカードも作ることができます。
プレミアム口座
DBS銀行では、一定額以上の預金があれば、非居住者でもプレミアム口座を開設することができます。
プレミアム口座の最低預入額は35万シンガポールドル程度です。
プレミアム口座を開設すると、さまざまな特典を受けられます。
例えば、優遇金利での預金運用や、優待価格での保険加入、プライオリティ窓口の利用など、様々な金融サービスを優遇条件で受けられるのが魅力です。
外貨預金口座
DBS銀行では、シンガポールドル以外の外貨でも預金ができます。
取り扱い通貨は14種類以上あり、米ドル、ユーロ、日本円など主要通貨はもちろん、香港ドルやオーストラリアドルといった特殊通貨も預けられます。
外貨預金口座は、外国通貨での送金や受取、旅行時の両替、外貨建て投資など、さまざまな用途で活用できます。
金利は通貨や期間によって異なりますが、単に外貨を保有するだけでなく、運用する目的でも利用できる便利な口座です。
日本人向けのサービス
DBS銀行では、在留邦人に向けてさまざまなサービスを提供しています。
日本語による対応は勿論、多くの日本人スタッフが在籍しているのも特徴です。
優待金利の投資サービス
DBS銀行は、日本人顧客に対して優遇金利での投資サービスを提供しています。
例えば、定期預金の金利は最大3.2%と日本の銀行に比べてかなり高い水準となっています。
また、外貨建て投資信託の取り扱いもあり、包括的な資産運用サービスを一括して受けることができます。
このようなサービスは、シンガポールに長期滞在する日本人にとって非常に魅力的です。
また、普通に貯めておいても、金利で年間S$1,000位は貯まっていきます。魅力的です。
来店サポート
DBS銀行では、日本語での来店サポートを受けることができます。
銀行窓口に日本人スタッフがいるほか、必要に応じて通訳を手配してもらえるため、言語の問題で手続きに困ることはありません。
また、オンラインバンキングの操作方法なども、日本語で丁寧に説明してもらえます。
外国の銀行を利用する上での不安を、DBS銀行ならば軽減することができるのです。
DBS銀行以外の選択肢
シンガポールには他にも大手銀行があり、DBS銀行以外の銀行で口座を開設することも可能です。
主な銀行と特徴は以下の通りです。
UOB銀行
UOBは、シンガポール第3の銀行です。DBS銀行と比べると、口座開設の条件が少し厳しい傾向にあります。
一方で、大学生などの若年層向けの優遇制度が充実しています。
UOB銀行は、プラスチックゼロを目指す環境配慮型の銀行としても知られています。
口座開設時の手続きでも、ペーパーレス化を推進しているのが特徴的です。
UOBのベネフィットとして、口座開設、クレジットカード発行で使用すればするほどキャッシュバック率がよくなるプロモをやっていた気がします。チェックすべきポイントですね。
OCBCグループ
OCBCは、老舗の大手銀行グループです。
シンガポール本土だけでなく、近隣のマレーシアやインドネシアなどでも幅広く展開しています。
規模が大きく、店舗数も多いため、シンガポールでの利便性は高いといえます。
ただし、OCBCグループの口座開設条件は比較的厳しく、最低残高維持額なども高額な設定になっています。
個人より法人口座の需要が多い銀行だと言えるでしょう。
まとめ
シンガポールで滞在や生活をする上で、銀行口座の開設は欠かせません。
その際、安全性と信頼性が高く、幅広いサービスを提供しているDBS銀行が最もおすすめの銀行と言えます。
DBS銀行の口座開設は、オンラインでの手続きが可能で比較的簡単です。
必要書類さえ揃えれば、誰でも口座を作ることができます。
シンガポールでの生活を円滑に送るためにも、まずはDBS銀行の口座開設から始めてみてはいかがでしょうか。
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