お金に関する観念や感情を見ていくことで、お金とより良い関係を築いていくことができます。
この資本主義社会では、稼ぐ力がありお金があれば自分が叶えたいビジョン、自分が欲しいもの、といった物質的な欲求を満たしてくれます。
「お金」という言葉に対して、どのようなイメージを連想しますか?
どのように心に影響していると思いますか?
お金がもたらす問題
お金に関する問題の多くは、「お金が足りない」「お金がない」「稼ぎが少ない」と
いうところに集約されます。
もちろん、物価に対して稼ぎが少なければ、レベルの高い家には住めませんし、
高額なレストランにも行けません。
これを感情レベルで見てみると、心に不足感や飢餓感といった感情や感覚が問題になっている時に、現実の状況としてお金が絡んでくることが多いようです。
基本的に、お金に執着がある人は、ハードワーカーになりやすく、自分のやりたいことも見えない状況となってきます。
不足感や飢餓感を感じると、その部分を埋めて満たしたいという欲求が芽生えます。
その欲求を見たすのにお金は大活躍してくれます。
そのお金を失うことや奪われることに関する不安や怖れが問題となっています。
不足感や飢餓感というのは、程度の差はありますが、人ならば誰でも持っているといっていい感情なのですが、この感情が「奪う・奪われる」という争いを生み出す元となっています。
お金は何の象徴?
お金が象徴するもの、例えば、「お金をたくさん持っている人が偉い」、「お金をたくさん持っている人が幸せだ」、「お金を持つと全てが叶う」などと、
たくさん持てば持つほど、その影響力は大きくなります。所謂、力の象徴です。
それゆえ、自分に力や価値がないと感じている人には、自分の力や価値の無さを埋め合わせるためにお金を持つことに対する執着が強くなったり、逆に、お金をたくさん持つと、自分が強くなったような感じで気が大きくなって、「金にものをいわせる」状態に陥ったりすることがあります。
それだけの力を持っているので問題の要因になりやすいのですが、お金はあくまで生きていくための道具のひとつなんです。資格、職位、といったものも同様に、道具となります。
例えば、お腹が空いて倒れそうな時に、食べ物自体がなかったり、食べ物を売っているお店がないと、1億円持っていたとしてもお腹を満たす事はできません。
「俺は1億も持っているからえらいんだよ!」と泣いても叫んでも怒っても、お腹は減りこそすれ、満たされるということはありませんよね。
おそらくお札を食べても味もないし、おいしくないでしょうし、マズイでしょうね。
日本はインフレの時代ですし、お金よりモノの価値が上がっている状況だと言えます。お金という価値はどんどん下がってきています。
そんな性質を持った「お金」とどのように付き合っていけばいいのでしょうか?
お金に対する観念
お金に対するイメージや自己観念は小さい頃、育てられた家族関係から生まれるようです。
例えば、小さい頃に両親が共働き等で子供を家に置いて働きにでっぱなし、お金のことでケンカをしていたり苦労していたりするのを見ていた経験があると、お金というのは、「大好きなお父さんやお母さんを苦しめたり、苦労の原因になったりする悪い奴」になります。
そして、「お金は人を苦しめるものだ」という観念ができます。
そうすると、お金=苦労になるので、無意識的に、できるだけ苦労(=お金)を側に置かないように遠ざけてしまったりします。
結果的には、現実の状況として「お金がない」状態(お金がないというネガティブなイメージ)を生み出してしまい不足感や飢餓感が強化されることにもつながります。
こうしたお金に対する観念や、その観念が元になった行動というのは無意識や潜在意識の領域で感じているものなので、普段は自覚することがほとんどありません。
お金が問題の中に入り込んできている時には、お金に対する観念をチェックして、今その観念は自分にとって必要があるのかないのか、不要ならそういった観念は手放し、そうじゃないんだよ、と書き換えることが必要となってきます。
「私にとってお金とは〇〇である」という文をいくつか紙に書き出し、〇〇に入る言葉を探してみることでお金に対する観念をチェックできるでしょう。
ネガティブなお金のイメージから解放されると
小さい頃感じていたネガティブな自己概念を手放せると、その誰か(両親?)との関わりを変えることで感じることが出来る愛情や親密感といった感情を十分に感じて満たされると、
お金に対する必要以上の欲求、不足感、飢餓感、執着が消えたり、自分もまわりも気持ちのいいお金の使い方をでき、きっとお金の巡りも良くなり、良い買い物、対人関係が構築できると思います。
現代では、メディアのネガティブな発信や病気の不安に惑わされて、将来の不安まで自動的に起こさせられるような流れになりつつあります。
お金の管理をし、ハードにならない仕事をし、自分軸を持てば、不安のない生活を送ることができます。老後用にお金を貯めすぎ、1円も使わず、今生きている喜びを感じず、死んだように生きている人も多いような気がしますが、紙幣はただの紙切れ、将来を保証するものではありません。
お金の管理はしっかりして、「今ココ」を大事に、楽しんでお金とお付き合いできれば、豊かな人生を歩むことができると信じています。
コメント