優しい人が我慢してしまう本当の理由: 40代以降に増える「気づかない自己犠牲」と「疲れ」が抜けない心と体のサイン


私が我慢すればいい…。
そうすればあの人が無理しなくていいから。
↑優しい人ですねー。
ただ、それが口癖になっていませんか?
そんなことないよ、と言いながら、自分では気づかず、無意識に心で思っているかもしれませんね。
そうであればちょっと心がかなり無理している状況です。
人から頼まれると断れない。
場の空気が悪くなるくらいなら、自分が引いた方がいい。
本当はしんどいのに、「まあ大丈夫」と笑ってしまう。
もし、こうした行動に心当たりがあるなら、
あなたはとても優しい人です。
そして同時に、自分でも気づかないうちに、我慢を重ねてきた人かもしれません。
特に40代以降になると、これまで何とかやれていた「我慢」が、心や体の不調として表に出やすくなります。
- 疲れが抜けない
- 肩や首がいつも重い
- 以前より気力が湧かない
- 些細なことで一気にどっと疲れる
こんな症状ありませんか?
・ 「我慢している自覚がない疲れ」には理由がある。
・ 40代以上に起こる心身の不調は性格ではなく「自己犠牲の積み重ね」が原因の場合が多い。
・ 優しさを失わずに、自己犠牲せずに、ラクになる方法はある。
我慢するとね。
あとあとしんどくなってツケが来るんです。心のケアも時には必要です。
40代以降に「突然しんどくなる」理由
ではなぜ、40代以降になってから不調が出やすくなるのでしょうか。
それは、心で抑えてきたものを、体が代わりに引き受け始めるからです。(泣)
若い頃は、多少の無理がきいても、体力や回復力でカバーできていました。
でも年齢とともに、
- 回復に時間がかかる
- 緊張が抜けにくくなる
- 自律神経の切り替えが遅くなる
こうした変化が起きます。
その結果、今まで表に出なかった「我慢の蓄積」が、疲れ・こり・不調として現れやすくなるのです。
これは弱くなったからではありません。むしろ、体が「そろそろ気づいてほしい」とサインを出している状態です。
体って正直だと思いませんか?
自己犠牲型(我慢型)の優しさとは?
心理的に見ると、このタイプはよく「自己犠牲型」「我慢型」と呼ばれます。
特徴として多いのは、
- 相手の気持ちを察するのが早い
- 空気を読む力が高い
- 人の役に立つことに安心感を覚える
- 自分の希望を後回しにしがち
本人に悪気は一切ありません。
むしろ、とても誠実で責任感が強い人です。
ただ一つ問題があるとすれば、「自分の限界に気づくのが遅い」という点です。
我慢が限界に近づくまで、「まだ大丈夫」と思い続けてしまう。
その結果、ある日突然、
- 何もしたくなくなる
- 人に会うのがしんどくなる
- 急に距離を取りたくなる
という形で表に出ることもあります。


我慢は「体」にどう現れるのか
自己犠牲型の人に特に多い身体の特徴があります。
① 呼吸が浅くなりやすい
常に周囲に気を配っていると、無意識に呼吸が浅く、速くなります。
これは「いつでも対応できるように」体が緊張モードに入っている状態です。
深く吐けない呼吸は、疲労感や不安感を強めやすくなります。
② 肩・首・胸まわりがこわばる
優しい人ほど、姿勢を正そう、ちゃんとしようとします。
その結果、
- 胸を張りすぎる
- 肩が無意識に上がる
- 首や肩に力が入りっぱなし
という状態が続きます。
これは「弱さを見せない」「崩れないようにする」という心理の表れでもあります。
③ 休んでも疲れが抜けない
寝ているはずなのに疲れが取れない。
休んでもスッキリしない。
それは、体がずっと緊張したまま休めていないからかもしれません。
これは「性格の欠点」ではありません
ここで強く伝えたいことがあります。
あなたが我慢してしまうのは、性格が弱いからでも、自分を大切にしていないからでもありません。
それは、これまで人間関係を大切にしてきた結果です。
ただ、今のあなたには「これまでと同じやり方を続けなくてもいい」という選択肢が増えただけです。
今日からできる、最低限のセルフケア
いきなり考え方を変えたり、我慢をやめようとする必要はありません。
まずは、体から緩めていきましょう。


呼吸
4秒で鼻から吸い、
6秒かけてゆっくり吐く。
吐く時間を長めにするのがポイントです。


姿勢
胸を張ろうとせず、肋骨が少し下に落ちるイメージを持つ。それだけで首や肩が楽になります。
行動
「今は難しいです」を1日に1回だけ言ってみる。
小さな一歩で十分です。
それを可能であれば毎日続ければ、いつしか「断り上手」となるかもしれません。
脳の刺激で数か月で効果は出ると思います。


優しさは、我慢しなくても失われません
自己犠牲型の人が怖いのは、「我慢をやめたら、優しくなくなるのでは?」
という不安です。
でも実際は逆です。
自分を守れるようになると、あなたの優しさは疲れず、長く続くものになります。
もしあなたが「なぜかずっと疲れている」「頑張っているのに楽にならない」と感じているなら、
それは変わるタイミングが来ているサインかもしれません。
あなたの優しさは、あなた自身をすり減らすためのものではありません。



