都合の良い人とはどのような人なのか?
都合の良い人、とはどのような人なのだろうか。
この人のためになら頑張れる自分がいる、彼らのために優しく接してあげたい、何とか助けてあげたい、
という強い思いは人からの信頼を得、時にはその頑張りが人に感動を与え、信頼関係を強く結びつけるきっかけとなります。
そういった心優しい、人間思いな人は、「良い人になりたい、役に立ちたい」といった社会貢献的な気持ちが強く、社会を生きていくのに、対人関係も難なくスルリと潜り抜けるので、人からの評価も高くなります。
心優しい人=都合良い人、と言えるようです。
ただ、世の中にはそんな気の良さ、優しさにつけこんで、利用価値が高いとみなされ、いいように使われてしまう場合もあるようです。
都合の良い人、やめたいですか?
そこで、どんな要求にも「はい」と答えてしまうそこのYesマンのあなたのために、人から都合よく扱われないための習慣から脱却するための具体的なステップを紹介します。
断ることの重要性や断り方のエチケット、断る際の精神的な壁を乗り越える方法などを掘り下げ、皆さんが健全な境界線を設けるためのヒントも提供します。
都合の良い人とは「良い人に見られたい」という自己イメージ
例えば、職場で仕事を頼まれたら自分の仕事量を超えているにも関わらずNOと言えず、全てを引き受けてしまう人。
恋人にどこまでも犠牲的に尽くして相手のことを常に優先してしまう人。
自分の気持ちや意見を言わず、ずっと相手の意見を尊重しすぎる人。
こういった人はとても心優しい人なのです。
心から相手の欲求を満たしてあげたいという思いが時には人を救うこともあります。心根が優しい人だからこその才能で、人の心に寄り添えるとも言えるでしょう。
でもなぜ他人から良い人と見られたい心理に駆られるのでしょうか。
「都合の良い人」になってしまう心理
「他人から良い人と見られたい」と考えてしまう心理、「都合の良い人」となってしまう心理には以下の理由が背景にあると考えられます。
自信がない
自立的な人、決断力がある人、NOと言えたりする人は、自分自身を自分で認めることができます。対に、自分を認められない人は自信が無く、その分「人に認められたい」と考えて相手に合わせた行動をします。
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責任を負いたくない
自分で決断するのには責任が伴いますが、人に合わせて行動すれば他責にして責任逃れができます。つまり、何も抵抗しない、反論しない、意見を言わないと、自分自身がいいように使われてしまいます。
人に認められたい
自己肯定感が低く、他人に自分の評価や主導権を委ねている人は「他人に必要とされたい」という他者承認欲求が強い傾向があります。つまり「相手にとって都合がいい人」になることで、他人から好かれようとしているのです。
自分の本音を言わない(言わないように自分の心を隠す=自己防衛)
相手の都合に合わせていれば基本的にはもめ事が起きないので、自分を守ることができます。面倒なことから自分を守るために、「都合のいい人」を演じている可能性があります。
他人を信用しない
都合のいい人は相手との対立を避けたいと考えて相手に合わせていますが、これは「対立したら人間関係がうまくいかなくなる」と思っているからです。
相手のことを信用していれば「たとえ意見が対立しても関係は崩れない」と思えますが、自分自身が相手を信用していないからこそ、そう思えないのです。NOと言えば嫌われるという自己概念があります。
都合の良い人、苦しくないですか?
私自身も昔、上記な要素を持って「自分ではない誰か」を演じ、ペルソナ(仮面)を被っていることがありました。
それが講じて、会社では何でも押し付けられ、ハードワーカーになったこともありましたが、自分の人生の主導権を自分に取り戻すことで、意識的に自分が苦しくない選択を取ることができるようになります。
- 一体自分は人生で何をしたいのか→仕事だけに押しつぶされて良いのか?
- 自己犠牲を伴うパートナーばかりを追いかけて、自分の幸せは放置で良いのか?
上記をしっかり考える必要があります。
会社の子で、これに気が付かない人を見ていると、「嫌だけどやらないといけない」という苦渋な表情を見せる人もいます。昔の私を見てるみたい。
中には言葉にして、言えない人もいることでしょう。言葉を飲み込むことで、自分が我慢することで、周りが助かるのであれば、自分は大丈夫。といった自己犠牲的なマインドが優れていると考えるのは、自分の人生の主導権を他者に渡してしまっている状態です。
それを自分にとって心地よいと感じるか、感じないかを選択できるのは自分なのです。選択権は自分にある。
「都合の良い人」をやめる方法
前述したように、「都合の良い人」ととなる人には、自己防衛という自分の心を守る防衛が自動的にかかるようなシステムになっている状態です。そうすることで「傷つかない」状態で、心は安心するのですが、社会生活を営む上で、デメリットが生じることも自覚することが必要です。
デメリットとは、人に丁寧に扱われない、尊重されない、自分の人生なのに生きた心地がしない、自分のやりたいことが分からない、他人に搾取され全てを押し付けられる、様々なデメリットが挙げられます。
まずは、自分がもしかしてそういう生き方してるかもなと思ったら、まずは「自分の人生は自分で舵を取る。やめよう」と強い意志を持つことが大事です。
都合の良い人を辞めるには自分の考えや行動を改め、下記のポイントに意識を置くことをお勧めします。
自分でやりたいこと、進めるべきことを決める
他人任せはやめて、自分で決断するように切り替えましょう。
自分が行きたい場所、食べたい食事を積極的に自分で決め、それをこうしたい、あれしたいと友達に伝えましょう。他人任せはNGです。
断る、そして代替案を出す
5秒で自分がいやだなと判断したことに対し、人のオファーを断っていきましょう。
5秒でいやだなと思えば、10分たっても1日たってもそれは自分にとって嫌なことです。ストレス回避のため、適切な言葉を使用して伝えられるよう前もって勉強しておきましょう。
そして断る時に、代替案を提案できるようにしましょう。「それも良いけど、これはどう?あの人なら任せられると思わない?」等。
自分的には「ちょっと嫌な自分になってみる」ですが、人からは特に何も思われません。人に嫌だなと思われてもそれは相手の問題なのです。(感情のアカウンタビリティ)
不安になったら「なんとかなる」と呟く
恐らく今までと違うことをしていると「人に嫌われる」といった言葉がよぎり、不安に駆られることも多くなるかと思いますが、たいていのことは何とかなるものです。
よく知らない人が自分を嫌うことなど、そうそうないことです。非常に難しい。
仮に嫌われてしまっても、それは相手の問題であって自分の問題ではありません。
常に不安を感じたら「なんとかなる」といった言葉で自分を納得させましょう。
普段やっていないことを行うことで、脳に太い線を刻み、脳に刺激を送ることで、脳全体を活性化させます。これは一種の脳トレにもなりますので、老化現象防止にも役立ちます。
自分を好きになり、豊かな人生を送ろう!
「良い人」と「都合の良い人」、とは別物だと思っています。
結局これは自己肯定感を上げていくしかないよねって話に落ち着くのですが、ありのままの自分を目指すことで、抜けられます。
本来の良い人、優しい人とは、自分を大事にし、自分軸を確立させた上で、自分の主張をし、他者とコミュニケーションします。なにをすべきか、なにが正しいかの判断もせず、ゴールは相手と調整し、決めていきます。
本当の優しさとは、時にはその人のために「そんなんじゃ上手くいかないよ」と叱ることもあるでしょう。
それでもそんな人が周りにいることは自分にとって真の対人関係であり、信頼に値する人なのです。
都合の良い人は、意思がとても弱いので、何十回どうしたいの?と聞いても何も言いません。相手に合わすので、騙されることも多いと思います。
心の中では自分を変えたくてもどうしようもないと思い込んでいる人も多いでしょう。
自分がそのような立場であることに気づき、強い意志を持って、変えたい!と行動に移すことで、人生は楽しい方向へ変わっていくことが実感できます。
自分を大切に扱うと、他人からも自分からも愛されます。少しの勇気と知識で、変われるのです。
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